(本内容は2024年4月からの九州電力おひさま昼トクプラン導入で結論が変わる可能性があります)
オール電化である我が家にとって冬場の電気代は悩みの種です。
冬場の電気代を抑える方法は無いかと考え「エコキュートは昼間湧きあげのほうが意外と得では?」思ったので、2023年11月より実験してみました。
とりあえず思いついた昼間湧きあげのメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット
- 夜より昼のほうが気温が高いため熱交換効率がよい(消費電力は少なくなるはず)
- 昼間沸かしてその日の夜に使用するため、保温時の熱のロスが少ない
- 太陽光発電のFIT終了後であれば、売電より使用したほうが得(FIT期間中でも売電価格によっては得かも)
デメリット
- 消費電力が少々下がったところで昼間の単価が高いのでトータルの電気代は高くなるかも
- 晴れの日は太陽光が発電するので良いが、雨の日は昼間の高い電気単価で沸かすことになるためトータルではやっぱり高くなるかも
- 夏場は夜間の気温もそこそこあるため、熱効率がほぼ変わらない(=消費電力が変わらない)と思われる。その場合は昼と夜の単価差の分だけただ電気代が高くなるだけ(2024年4月からの九州電力おひさま昼トクプランで変わる?)
エコキュートはエアコンと同様に熱交換による加熱を行いますので、湧きあげに必要な電力は気温に左右されます。
気温による効率の変化は取扱説明書に「中間期加熱能力/消費電力」「冬期加熱能力/消費電力」等の記載で示されています。
そして我が家のエコキュートの値は以下のとおりです。
中間期加熱能力/消費電力:4.5kW / 1.00kW (気温16度)
冬期加熱能力 /消費電力:4.5kW / 1.50kW(気温 7度)
つまり気温が低い時期においては、気温が9度上がれば同じ水温・同じ水量を湧きあげる消費電力が3割ほど減るということになります。
※効率には限界があるため、気温が高いほど効率が良いというわけではありません。そのため夏場の効率が驚くほど良いということにはなりません。
というわけで、やってみないと実際のところは分からないので実験してみました。
実験方法
- エコキュートを昼間沸き揚げとするため、時刻を12時間進めた
- 夜間に追加湧きあげを出来るだけしないよう、ピーク停止を有効にした
検証方法
- データは電力会社の明細より、平日昼間電力量・休日昼間電力量・夜間電力量・最高気温/最低気温の値を使用します。
- 11月中旬頃より実験開始したため、とりあえず12月・1月のデータを使用します。
- 前年同月の明細と比較します。
- 明細の算定期間の日数が異なるため、月明細の電力量を日数で割った一日平均の平日昼間・休日昼間・夜間電力量をそれぞれ算出します。
- 算出した電力量に最新の深夜電力プランの単価をかけたグラフが以下となります。
結果、1000円~1500円ほど電気代上がりました。
しかも上記計算には含んでいませんが、太陽光の売電量も減っているはずですので、実際の差はそれ以上と思われます。
最高気温・最低気温は2024年のほうが1度高かったですが、誤差の範囲と思われます。本当は最高最低ではなくエコキュートの稼働時間帯気温を測定すべきなのでしょうが、データがないので不明です。
結論
まだまだサンプリング数が少ないため、少なくとも4月までは実験を継続してみようと思います。
ざっくり試算したところ、新しく発表された昼得プランであれば電気代削減が期待できるので、4月以降にプラン変更して様子を見たいと思います。
我が家において、おひさま昼トクプランにした場合の電気代を試算してみました。