アクロス250のイグナイタを分解し、電解コンデンサを交換したので記録として残します。
まずバイクの症状としては以下のとおりです。
・始動性が悪い(夏場でもコールドスタートにはチョークが必要)
・アイドリングが安定しない(まるで2気筒みたいなエンジン音)
ツインキャブなんてこんなもんか?と思いながらイグナイタの一次側電圧16V化を検討していました。
しかし古いカタナ等でイグナイタの電解コンデンサーを交換修理する記事を複数見つけました、電解コンデンサーは有寿命品のため交換を試してみました。
というわけでイグナイタの分解写真です。
ドライヤーで温めながらマイナスドライバーでこじると基板を引き出せました。
交換する電解コンデンサーは35V47uF x2個、25V10u x3個です。
交換状況です。
今回はせっかくなので固体コンデンサ(導電性高分子アルミニウム固体電解コンデンサ)を用意しました。
通常の電解コンデンサーと比較して電気的寿命が飛躍的に伸びます、これでもう悩まされることはないはず。
が、35V47uFのラジアル型が見つからなかったので仕方なく47uFのみ表面実装タイプを用意しました、切り落とした元の電解コンデンサの足にはんだ付けします。
(その後、秋月でラジアル型が普通に売ってあるのを見つけました、そのうち交換します)
振動で表面実装タイプのハンダが外れないか心配ですが、しっかりはんだ付けしたしホットボンドで固めるからヨシ!駄目なら普通の電解コンデンサーに変えればいいからヨシ!ということで。
ケースに戻して完成です。
バイクに戻して試運転した結果は以下のとおりです。
・アイドリングが安定しました(回転数を上げると4気筒の音がします、アイドリングでは2気筒のような気がしますがツインキャブだから仕方なし?)
・始動性が改善しました(冬場のためチョークは必要ですが)
もっと早くやれば良かったです。
なお今回はFET化は行っていません。
FET化によるスイッチング速度向上によりイグニッションコイル2次電圧向上は確かに期待できるのですが、イグニッションコイルにかかる負荷が未知数であること、万が一コイルを焼いたときに交換部品をすぐに用意できないことから見送りました。
そのうちイグニッションコイルを交換したら改めてFET化いチャレンジしたいと思います。